使い方2026.06.25 · 4分 READ

AIに入れちゃダメな情報って?

みんなのAI勉強会
NY-BASED WRITER

AIには、つい何でも相談したくなりますよね。便利ですから。でも、送信ボタンを押す前に、一度だけ立ち止まってほしい情報があるんです。

理由はシンプルです。入力した文章は、あなたの手元だけで完結しないから。専門知識はいりません。今日は「入れちゃダメな情報」と、入れる前のセルフチェック、そして安全な習慣をまとめてみました。読み終わるころには、こわがらずに、かしこく使えるようになっているはずです。

「便利」と「安全」は、両立できます。

01送信ボタンを押すと、その文字はどこへ行く?

AIに打ち込んだ文章は、あなたのパソコンやスマホの中だけにとどまるわけではありません。インターネットを通って、そのサービスを動かしている会社のサーバーに届きます。そこで答えが作られて、返ってくる。これが基本の流れです。

しかも、届いた文章はその場ですぐ消えるとはかぎりません。しばらく保存されたり、サービスをよくするため(モデルの学習)に使われたりすることがあります。どう扱われるかは、サービスやプラン、そして設定によってちがうんです。だからこそ、「何を入れるか」を自分で選ぶこと。これがいちばん確実な守り方になります。

02入れちゃダメな情報は、大きく3つ

細かく覚えなくて大丈夫。この3グループだけ。

細かく覚える必要はありません。ざっくり3つのグループで覚えておけば十分です。順番に見ていきましょう。

03①本人がわかる「個人情報」

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、マイナンバー、クレジットカードの番号、顔写真。このあたりは、組み合わさると「あなたが誰か」を特定できてしまいます。自分のものはもちろん、他人のものはもっと注意が必要です。家族や同僚、お客様の情報を、本人にことわらず入れるのは避けましょう。

04②鍵になる「認証情報」

パスワード、APIキー、ログイン用のコード、銀行の暗証番号。これは、家の鍵とまったく同じです。「このパスワード、安全かな?」と相談したくなる気持ちはわかります。でも、本物の鍵そのものを渡してはいけません。確認したいときは、本物ではなく、形だけ似せた仮のもの(ダミー)に置きかえて聞けば大丈夫です。

05③仕事であずかる「秘密」

社外秘の資料、まだ公開していない計画、お客様からあずかったデータ、契約書の中身。会社によっては、生成AIへの入力そのものをルールで禁止していることも少なくありません。「便利だから」とつい入れてしまって、それが情報漏えいになったら、取り返しがつきません。迷ったら、入れない。そして、自分の会社の規定を一度たしかめておく。これが鉄則です。

06どうして、そんなに気をつけるの?

こわがらせたいわけではありません。理由がわかれば、自分で判断できるようになります。気をつけたい理由は、大きく3つです。

ひとつめは、保存されること。やりとりが記録として残る場合があり、あとから誰かの目にふれる可能性はゼロではありません。ふたつめは、学習に使われること。あなたが入力した内容が、巡りめぐって、別の人への回答のヒントになることがあります(設定でオフにできる場合もあります)。みっつめは、漏れること。どんなに大きくて立派な会社でも、不具合や攻撃で情報が外に出てしまうリスクを、完全にゼロにはできません。逆にいえば——最初から出さなければ、漏れようがないんです。

07入れる前の、3秒セルフチェック

ためらったら、ぼかす。たったこれだけ。

むずかしく考えなくて大丈夫です。送信ボタンを押す前に、心の中でひとつ問いかけるだけ。「これ、知らない人に見られても平気かな?」。もしここで少しでもためらったら、それは書き方を変えるサインです。次の項目で、そのコツをお伝えします。

08それでも相談したいときの、安全な書き方

だからといって、ぜんぶ我慢する必要はありません。コツはひとつ、「ぼかす」ことです。本名は「Aさん」に、実際の住所は「東京都内」に、会社名は「ある製造業の会社」に。具体的な固有名詞を、ふわっとした言い換えに変えるだけ。これだけで、相談したい中身はちゃんと伝わります。

もうひとつ、おすすめしたいのが設定の見直しです。多くのサービスには、「入力を学習に使わせない」設定や、履歴を残さないモードが用意されています。最初に一度だけ確認しておけば、あとは安心して使えます。

09安全な習慣、チェックリスト

  • 個人情報(自分のも、他人のも)は入れない。必要なら「Aさん」にぼかす。
  • パスワード・APIキー・暗証番号は、ぜったいに入れない。
  • 仕事の秘密は、まず会社のルールを確認。迷ったら入れない。
  • 送る前に「知らない人に見られても平気?」と、一度だけ問いかける。
  • 学習オフの設定や、履歴を残さないモードを、一度たしかめておく。
  • 子どもや家族と使うときは、とくに念入りに。

AIは、上手につき合えば、これ以上ない相談相手になります。こわいのは道具そのものではなく、「何を渡すか」を考えずに使ってしまうこと。今日の3秒のひと手間が、あなたと、あなたの大切な人を、しっかり守ってくれます。

使い方HOW TO
NEWSLETTER · 無料メルマガ
毎週、アメリカのAI最前線を日本語で。
毎週金曜、ニューヨークから、AIの「今、本当に何が起きているか」を日本語で。
登録すると、入門ガイドのサンプル(20ページ)を無料でプレゼント。
NO SPAM · いつでも配信停止できます
メールアドレスで登録登録 →