政策2026.06.26 · 4分 READ

「AIを使うと、地球に悪い?」——電気と水の話を、正直に【2026年版】

みんなのAI勉強会
NY-BASED WRITER

「AIって、たくさん電気を使うんでしょう? 地球に悪いんじゃないの?」。最近、こんな質問をよく耳にします。とても大事な視点だと思います。じつのところ、AIを使うことはまったくのタダではありません。その裏側では、たくさんの電気や水が使われています。今日はこの話を、こわがらせもせず、ごまかしもせず、正直に見ていきます。

とはいえ、「だからAIを使うのをやめよう」という話ではありません。大事なのは、何が起きているのかを知って、自分に何ができて、何ができないのかを、落ち着いて整理すること。便利さと地球、その両方をどう考えるか。いっしょに見ていきましょう。

こわがらず、ごまかさず。AIと地球の話を、正直に見ていきます。

01AIの裏側には、大きな「工場」がある

スマホやパソコンでAIに話しかけると、答えはすぐに返ってきます。でも、その計算をしているのは、あなたの手元の機械ではありません。世界のどこかにある、「データセンター」と呼ばれる巨大な施設です。たくさんのコンピューターがぎっしり並んで、休みなく動き続けています。そこでは、機械を動かすための電気と、熱くなった機械を冷やすための水が、大量に使われています。ふだんは目に入りませんが、AIの便利さは、こうした裏方に支えられているのです。

02どれくらい、環境に影響するの?

正直に言えば、その影響は小さくありません。しかも、これからAIが広く使われるほど、もっと大きくなると見られています。国連なども、AIによる電気や水の使用が世界的に増えていくことに警告を出しています。地域によっては、データセンターの建設や、電気・水の使用をめぐって、住民から心配の声が上がる例も出てきました。AIの環境負担は、いまや社会全体で考えるべき、現実の課題になっています。

AIを支えるデータセンターは、電気・水・土地に、現実の負担をかけています。

03でも、自分の「1回の質問」は?

ここで、少しほっとする話も。あなたがAIに一度質問すること自体が使うエネルギーは、ごくわずかです。環境への大きな負担は、主に、AIをかしこくするための大がかりな訓練や、世界じゅうで膨大に使われること全体から生まれます。ですから、「AIに質問するたびに罪悪感を抱く」必要はありません。とはいえ、小さな一回も、積もれば大きな量になります。その両面を、頭の片すみに置いておくとよさそうです。

04大きな話と、小さな話を分けて考える

この問題は、2つの層に分けると、すっきり考えられます。ひとつは「大きな話」。データセンターをより少ないエネルギーで動かし、よりクリーンな電気を使い、水の負担を減らす。これは国や企業が取り組むべきことで、いちばん大きなカギを握っています。もうひとつは「小さな話」。わたしたち一人ひとりの使い方です。こちらは影響こそ小さいものの、関心を持つこと自体に意味があります。

いちばん効くのは「大きな話」。でも、わたしたちの関心にも、ちゃんと意味があります。

05わたしたちにできる、小さなこと

では、使う側として、肩ひじ張らずにできることを挙げてみます。どれも、がまんや義務ではなく、ちょっとした心がけです。

  • むやみな「打ち直し」を減らす。頼み方を工夫して、一度で伝える
  • なんとなくではなく、役に立つ場面でしっかり使う
  • この話題に関心を持ち、企業や社会の取り組みに目を向ける

大切なのは、過度な罪悪感を抱え込まないこと。AIを使うあなたが悪いわけではありません。本当に効く対策は、社会の側にあります。だからこそ、ひとりで背負い込むのではなく、「こういう課題があるんだ」と知っておくこと。その関心が、めぐりめぐって、よりよい選択を後押しします。

06便利さと、地球と

AIは、とても便利な道具です。そして同時に、見えないところで地球に負担もかけています。そのどちらも、本当のことです。片方だけを見て「最高だ」とも「悪だ」とも決めつけず、両方を知ったうえで、かしこく付き合っていく。それが、これからの時代の、おとなの距離感なのかもしれません。——あなたは、AIと地球のこと、考えてみたことはありましたか。

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