Difyの使い方を、2026年の最新版で、初心者にもわかるように解説します。Dify(ディファイ)は、コードをほとんど書かずに、AIチャットボットやAIアプリを作れるオープンソースのツール。自分の資料を読み込ませて答える“社内Q&Aボット”や、作業を自動化するワークフローを、画面の操作で組み立てられます。この記事では、何が作れるか、始め方、そして見落としがちな“2層の料金”やライセンスの注意まで、正直にまとめます。
「自社のデータで動くAIを作りたい」人に、ぴったりです。さっそく見ていきましょう。

01Difyとは?(ノーコードでAIアプリを作る)
Difyは、AIアプリ開発のためのオープンソースのプラットフォームです。特徴は3つ。①チャットボットやワークフローを、画面の操作で組み立てられる(ノーコード/ローコード)。②自分の文書を読み込ませて、その内容にもとづいて答えさせられる(RAG=知識ベース)。③使うAIモデルを選べる(OpenAI・Claude・Geminiなど)。作ったものは、Webアプリや埋め込み、APIとして公開できます。
02何が作れる? アプリの種類
Difyで作れるアプリは、おもに次の通りです。

- チャットボット:会話形式のAI。社内Q&Aや問い合わせ対応に
- エージェント:ツールを使い、手順を考えて作業するAI
- ワークフロー:入力→処理→出力を自動化(要約・分類・レポート生成など)
- チャットフロー:会話しながら、裏で処理を流す対話アプリ
- テキスト生成:要約・翻訳・分類などの一発タスク
- 知識ベース(RAG):自分の文書を読み込ませ、出典つきで答えさせる
03Cloudとセルフホスト、どっちを選ぶ?
Difyには2つの使い方があります。目的で選びましょう。

- Dify Cloud:登録すればすぐ使える。サーバー管理が不要で手軽(無料のお試し枠あり)
- セルフホスト(自分のサーバー):オープンソースなので無料で使えるが、構築・運用・セキュリティは自己責任。機密データを自社内に置きたいときに
迷ったら、まずは手軽なCloudで試すのがおすすめ。機密性が重要なら、セルフホストを検討します。
04始め方(Cloud・5ステップ)
Cloudでの始め方は、この流れです。

- 1. cloud.dify.ai に登録(Google・GitHubなど)
- 2. 設定で、使うAIモデルのAPIキーを入れる(OpenAIやClaudeなど)
- 3. アプリを作成(まずはチャットボット)。使うモデルを選ぶ
- 4. (任意)知識ベースに、PDFなどの文書をアップロード(RAG)
- 5. プレイグラウンドでテストし、Webアプリ・埋め込み・APIで公開
05料金は“2層”|Dify+モデル利用料(重要)
ここが、いちばん誤解されやすいところ。Difyの料金は、2つに分かれています。

- ① Difyの利用料:Cloudは無料のお試し枠+有料プラン。セルフホストはオープンソースで無料(ただしサーバー代は自己負担)
- ② モデルのAPI料金:Dify自体はAIを内蔵していません。OpenAIやClaudeなどのAPIキーを自分で用意し、その利用料は各社へ別途支払います
つまり「Difyの料金だけ見て無料」と思わず、“モデルの利用料が別でかかる”と覚えておきましょう。料金やプランは変わるので、最新は公式で確認を。
06社内Q&Aボットの作り方(RAGの基本)
いちばん人気の使い方が、自分の資料に答える「RAGチャットボット」。流れはこう。まず「知識ベース」にPDFやテキストをアップロード(文章の分割や検索用の処理は自動)。次に、チャットボットアプリの「コンテキスト」に、その知識ベースを紐づけます。あとはプレイグラウンドで質問してテスト。出典つきで、自社の情報にもとづいた答えが返ってきます。コツは、大きなPDFは見出しごとに分けて入れること。検索の精度が上がります。
- 活用例:社内マニュアルQ&A、カスタマーサポート、議事録の要約・ToDo抽出、問い合わせの一次対応、複数資料からのレポート作成
07「ノーコード」の境界線(正直に)
Difyは「ノーコード」と言われますが、正直に線を引いておきます。シンプルなチャットボットや基本のワークフローは、コードなしで作れます。ただし、複雑な分岐や、コードノードを使った高度な処理、変数の細かい操作になると、ある程度の技術知識があったほうがスムーズ。まずは簡単なボットから始めて、少しずつ広げるのがおすすめです。
08GPTsやn8nとの使い分け
似たツールとの違いは、目的で考えると、すっきりします。

- Dify:自分のデータ(RAG)やワークフローでAIアプリを作り、公開・API化したいとき
- ChatGPTのGPTs:ChatGPTの中で、手軽にカスタムボットを作りたいとき
- n8n:いろいろなサービスをつないで、業務全体を自動化したいとき
09ライセンスと注意点
最後に、押さえておきたいポイントを。
- ライセンス:Difyは、Apache 2.0をベースにした独自ライセンス(追加条件つき)。マルチテナントのSaaSとして再提供することや、ロゴ・著作権表示の改変には制限あり(社内利用・API・埋め込みは通常OK)。詳細は公式を確認
- セルフホストは自己責任:運用・更新・セキュリティ・バックアップは自分で
- 機密データ:知識ベースに入れる文書やAPIキーの管理は、社内ルールに従う
- RAGでも誤りはゼロでない:大事な回答は、出典を開いて確認を
10よくある質問(FAQ)
最後に、Difyについて、よく聞かれる質問にお答えします。
- Q. 無料で使える?いくらかかる? → A. Cloudに無料のお試し枠、セルフホストはOSSで無料。ただし使うAIモデルのAPI料金が別にかかります(合計で考えて)。
- Q. プログラミングは要る? → A. 簡単なものは不要。複雑な処理は技術知識があると有利です。
- Q. 自分の資料で答えさせられる? → A. はい。知識ベース(RAG)に文書を入れればOKです。
- Q. 日本語で使える? → A. UIも日本語に切り替えられ、日本語の利用もできます。
- Q. 商用利用できる? → A. 社内利用やAPI・埋め込みは通常OK。再販(マルチテナント)等は条件あり、規約を確認。
11まとめ:まずは小さなボットを、ひとつ作ってみよう
Difyは、コードをほとんど書かずに、自分のデータで動くAIアプリを作れるツールです。Cloudに登録して、モデルのAPIキーを入れ、チャットボットを作るだけ。RAGを使えば、社内の資料に答えるボットも作れます。大事なのは、料金が“2層”(Dify+モデル)だと理解しておくこと。まずは小さなQ&Aボットを、ひとつ作ってみてください。——あなたなら、最初にどんなAIアプリを作ってみたいですか。