台本さえ用意すれば、AIのアバターが人のように話してくれます。顔出しも撮影も不要です。研修動画、SNS、商品紹介と、使える場面はどんどん広がっています。この分野でよく名前が挙がるのが、HeyGenとSynthesiaです。今回はこの2つを軸に、選び方を整理していきます。
どちらも、文字を入力するとアバターが喋る動画になる、という基本は共通しています。分かれるのは得意な場面です。機能や対応言語は更新が早いため、最新の情報は公式で確認してください。

01しゃべるアバター動画AIで、何ができる?
手順は思ったより簡単です。話してほしい原稿を入力し、アバターと声を選ぶ。たったこれだけで、人が話している動画が仕上がります。多言語に対応するものが多く、同じ内容を英語版・日本語版と作り分けることもできます。カメラの前に立たなくても説明動画が作れる、そんな時代になりました。

02多言語と手軽さなら、HeyGen
さまざまな言語でスピーディーに作りたいときは、HeyGenがよく選ばれています。多言語の発話や口の動きの自然さで注目されているサービスです。SNS向けの短い動画から海外への発信まで幅広く、「まずは気軽にアバター動画を試したい」という人の入り口として人気があります。
03研修やきっちりした資料なら、Synthesia
一方のSynthesiaは、企業の研修動画やマニュアル作りでよく使われています。整ったテンプレートがそろっていて、社内向けの説明動画を数多く作るのに向いています。体裁を整えつつ量をこなしたい。そんなビジネス用途で頼りになる一本です。
04写真から作りたいなら
「1枚の写真を喋らせたい」という使い方もあります。たとえばD-IDは、静止画をもとにtalking head(しゃべる顔)の動画を作るサービスです。ただ、この種の機能は、後で触れる「権利」の注意がとくに大事になってきます。使う相手や素材には十分に気をつけてください。
05で、どっちを選ぶ?

迷ったときの目安はこうです。手軽さと多言語の発信ならHeyGen、社内研修やきっちりした資料作りならSynthesia。どちらも無料プランや試用から始められる場合が多いので、同じ原稿で一本ずつ作って仕上がりを見比べるのが確実です。
- 多言語・SNS向けを手軽に → HeyGen
- 企業研修・マニュアルを量産 → Synthesia
- 写真を喋らせたい → D-IDなど(権利に注意)
- まず試したい → どれも無料・試用から
06アバターAIで、絶対に守りたい一線
便利だからこそ、ここだけは強く言わせてください。実在の人物の顔や声をアバターにするときは、必ず本人の同意を取ってください。本人に無断で他人になりすました動画を作ると、深刻なトラブルにつながりますし、相手を深く傷つけます。これは、いわゆるディープフェイクの問題と地続きです。自分自身か、許可をもらった人の素材だけを使う。商用利用の前には規約を確認する。この一線だけは、絶対に越えないでください。
顔出しをしなくても、伝えたいことを動画にできる。アバターAIは発信のハードルをぐっと下げてくれます。ルールを守って使えば、心強い味方になります。手始めに、短い挨拶動画あたりから試してみてください。